後悔しない保育園の決め方!見学のポイントとチェックシート 質問内容も


保育園は我が子が大切な幼少期を過ごす場所ですから、保育園選びは色々と気をつかいますよね。よくわからないまま入園させて後悔だけはしたくないと思われている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときは入園前の保育園見学に必ず行きましょう。
見学することによって保育園の環境や実際の保育の様子を見ることができますし、わからないことがあれば職員の方に直接質問できるチャンスだからです。

そうはいってもどこをどう見て、何を質問したらいいのと疑問に感じている方はいらっしゃいませんか?
そこで、今回は保育園見学のときのポイントやチェックシート、質問事例集を紹介していきたいと思います。

見学時のチェックポイント

大きく分類すると、サービスの3つが見るべきポイントになるわけですが、もう少し掘り下げて具体的に紹介していきたいと思います。

立地や設備、保育室内の環境

毎日の送迎を楽にしたい「立地条件」

保育園への送り迎えは通勤と同じく毎日のことです。自宅や勤務先から不便な場所にあると、毎日の送り迎えが大変ですよね。でも自転車や車での送迎が可能なら、自宅や勤務先から少しくらい遠くても気にしないなんて方もいらっしゃるかと思います。その場合は自転車や車での送迎が可能かを必ず確認しておきましょう。
【チェックポイント】
・自宅や勤務先(最寄駅)からの距離と所要時間(駐輪場や駐車場の有無)
・施設周辺の交通量や治安などの安全面

安全第一の「設備」

子どもたちが一日の大半を過ごす施設ですので、安全で清潔な環境か、日頃のメンテナンスは行われているかをよくチェックしましょう。
【チェックポイント】
・安全で清潔か(掃除やおもちゃの手入れが定期的にされているか)
・セキュリティ対策やケガ防止対策が十分か
・園庭の安全確保やメンテナンスがきちんと行われているか

子どもが成長する場所「保育室の環境」

乳幼児の成長は、保育室内の環境構成が大きく影響します。子どもは「遊び」を通して自ら成長し育っていくと言われていて、「遊び」のためにはおもちゃや絵本が欠かせません。
【チェックポイント】
・園児全員が自由に遊べるくらい十分な量のおもちゃが用意されているか
・おもちゃや絵本の傷みがなく、手入れが行き届いているか
・おもちゃや絵本が整理整頓されているか

園長、保育士、園児の様子と見学時の対応

笑顔と愛情が感じられることが理想「園長と主任保育士」

園長は言葉どおり「園のリーダー」、主任保育士は個々の保育士をとりまとめる重要ポストを担っています。したがって、園長や主任保育士の人柄は、保育園の保育方針や保育の質に大きく影響しています。
【チェックポイント】
・園長や主任保育士が保育園の方針や保育内容を丁寧に説明してくれるか
・園長や主任保育士が挨拶に出てきてくれたり、見学案内をしてくれるか
・園長や主任保育士の考え方に共感できるか(違和感を感じないか)

最も注目したいのは「保育士」

見学時に目につきやすいのは立地や設備面ですが、保育園で特に重要なのは何といっても「保育士と子どもとの関係」です。
保育士はお母さんの代わりに子どもの成長を見守る重要な存在ですからね。
【チェックポイント】
・保育士がいきいきとした笑顔で挨拶をしてくれたか
・言葉遣いが穏やかで丁寧か
・子供との関わりかたに親しみが持てるか

また、次の「保育士(有資格者)の最低配置基準」を満たしているかも必ず確認しておきましょう。
【保育士の最低配置基準】
0歳   :子ども3人に対し保育士1人
1~2歳:子ども6人に対し保育士1人
3歳   :子ども20人に対し保育士1人
4歳~  :子ども30人に対し保育士1人
以上に加えて、園全体の保育士は2人を下回ってはいけないという基準もあります。
なお、この配置基準は国が設けている「最低」基準です。自治体によっては、先述した国の基準よりも厳しい基準を設けている場合もあります(例えば、横浜市は子どもと保育士の割合が、1歳児は4:1、2歳児は5:1、3歳児は15:1、4歳以上は24:1となっています。)。国の最低基準よりも厳しい基準で保育士を配置している保育園だと、より安心感が違いますよね!

いきいきと元気が一番「園児」


保育園での主役は子どもたちです。その子どもたちが保育園の中でどのように過ごしているか、我が子が同じ場所にいるとしたら・・・と想像してみましょう。やっとの思いで入園させた保育園で我が子が楽しく過ごせないのでは、親として穏やかな気持ちではいられません。
【チェックポイント】
・子どもがいきいきとした笑顔でいるか
・保育士が設定した遊びに楽しそうに取り組んでいるか
・泣き続けたり汚れた服のままの子どもがいないか
園児の様子は虐待を疑うポイントにもなってきます。より注意深く観察しましょう。

目に見えない保育園の質(自信)がわかる「見学時の対応」

充実した設備や質の高い保育内容を実践できている保育園で働く保育士は誇りと自信を持って仕事に取り組んでいます。そんな保育園では見学者からどんな質問をされても親切かつ丁寧に答えてくれます。逆に、質問を避けたり見学時間を短く区切ったりしている場合は、保育に自信や余裕がなく良質な保育は望めない可能性が高いでしょう。
【チェックポイント】
・どんな質問でも快く受け付けてくれる
・見学時間が数分程度で限られていたり、見学時の案内や説明にゆとりがない

千差万別の「保育内容(カリキュラム)」

保育内容やカリキュラムは保育園によって千差万別です。保育園は本来、保育を行う場所ですが、しっかりと教育プログラムを考えている園もあれば、のびのびと自由に時間を過ごすことを目的とする園もあります。最近は、外国人講師による英会話の時間が組み込まれていたり、体操やダンス、プール教室などの運動系に特化する保育園も多くなっています。
【チェックポイント】
・我が子の成長や将来を見据えた保育内容やカリキュラムといえるか
・保育内容に共感が持てるか

出費はできるだけ抑えたい「保育料」

2019年10月から幼児教育無償化が始まりましたが、施設の種類や月齢などによって補助対象外の場合がありますので、我が子を入園させる場合の保育料がどれくらいかかるか確認しておきましょう。また、連絡帳などの「諸費」や「延長保育料」も園によって高低があるので、毎月の出費として気になるところですね。
【チェックポイント】
・保育料や延長料金は相場に比べて良心的といえるか
・諸費にはどのような備品が含まれているのか(納得できるか)
・保育料などのほかに、臨時にかかる費用はないか

絶対条件の「保育時間」

午前7時30分頃から午後6時30分までを保育時間とする園が一般的ですが、園によって前後する場合がありますので、登園時間と降園時間を必ず確認しておきましょう。
基本の保育時間で送り迎えが間に合わない場合や土曜勤務なども考えて、延長保育や土曜保育の有無や時間についても確認しておきましょう。
【チェックポイント】
・保育時間が勤務時間(+通勤時間)に収まるか
・延長保育は朝はいつから、夜はいつまで大丈夫か
・土曜保育の条件と給食の有無

子どもの成長と健康に欠かせない「給食」

給食は子どもたちが毎日食べる大切な食事です。どのような食事を準備してくれるかは、我が子の成長にとってとても重要なポイントですよね。
【チェックポイント】
・献立は栄養バランスがしっかりしているか
・好き嫌いや偏食があっても無理強いや居残りをさせていないか
・離乳食対応・アレルギー対策が大丈夫か

毎日を少しでも楽にしたい「保護者の負担」

毎日の送り迎えも大変ですが、手荷物を毎日準備するのも、忙しいママにとっては負担ですよね。
それから、入園までに別途購入しないといけないものがあったりしますので、結構面倒くさかったりします。
【チェックポイント】
・毎日の手荷物(オムツや着替えなど)の種類
・手荷物の名前書きの有無
・ご家庭で購入しないといけないもの(手提げカバンやお昼寝用の布団など)

万が一のときにも安全と安心を!「緊急時の態勢」

最近は色々と物騒ですし、台風や地震などの自然災害も増えています。また、保育園内外でのケガや事故も少なからず発生しているのも現状です。
【チェックポイント】
・定期的に避難訓練や不審者対応訓練が行われているか
・緊急時の避難先や連絡網がきちんと整備されているか
・ケガや事故が起きた場合の対処や医療機関との連携は大丈夫か

見学時の質問事例集

これまでのチェックポイントを踏まえて、質問事項を整理してみました。見学のときに、職員の方から積極的に説明してくれる場合もありますが、聞かないと教えてくれない場合もあります。気になるところがあれば、積極的に質問してみるのが一番です。もし、回答がたどたどしかったり、的確に答えてくれなかった場合は、ちょっと怪しんでみてもいいと思います。

<質問例>
「慣らし保育はどれくらいの期間、どのような感じで行うのですか?」
「お昼寝中のSIDS(シッズ)対策はどのようにされていますか?」
→寝かせるときから仰向けにしています、うつ伏せで寝ている子はすぐに仰向けにしています、定期的に全身状態や呼吸をチェックの上で記録をつけています、などの回答があればOK!
「非常口や避難経路はどうなっていますか?」
「保護者が参加する年間行事はありますか?」
「休園日や発熱時の呼出基準を教えてください?」
「保育園で風邪薬などのお薬を飲ませてもらうことはできますか?」

チェックシート

これまでご紹介した見学時のチェックポイントを整理してみました。当日はこちらをご覧いただきながら、チェックや質問をしていただくと便利だと思います。

ポイント 内容
立地 ・自宅や勤務先(最寄駅)からの距離と所要時間(駐輪場や駐車場の有無)
・施設周辺の交通量や治安などの安全面
設備 ・安全で清潔か(掃除やおもちゃの手入れが定期的にされているか)
・セキュリティ対策やケガ防止対策が十分か
・園庭の安全確保やメンテナンスがきちんと行われているか
保育室 ・園児全員が自由に遊べるくらい十分な量のおもちゃが用意されているか
・おもちゃや絵本の傷みがなく、手入れが行き届いているか
・おもちゃや絵本が整理整頓されているか
園長・主任保育士 ・園長や主任保育士が保育園の方針や保育内容を丁寧に説明してくれるか
・園長や主任保育士が挨拶に出てきてくれたり、見学案内をしてくれるか
・園長や主任保育士の考え方に共感できるか(違和感を感じないか)
保育士 ・保育士がいきいきとした笑顔で挨拶をしてくれたか
・言葉遣いが穏やかで丁寧か
・子供との関わりかたに親しみが持てるか
<保育士の最低配置基準>
0歳  :子ども3人に対し保育士1人
1~2歳:子ども6人に対し保育士1人
3歳  :子ども20人に対し保育士1人
4歳~ :子ども30人に対し保育士1人
園児 ・子どもがいきいきとした笑顔でいるか
・保育士が設定した遊びに楽しそうに取り組んでいるか
・泣き続けたり汚れた服のままの子どもがいないか
見学時の対応 ・どんな質問でも快く受け付けてくれる
・見学時間が数分程度で限られていたり、見学時の案内や説明にゆとりがない
保育内容 ・我が子の成長や将来を見据えた保育内容やカリキュラムか
・保育内容に共感が持てるか
保育料 ・保育料や延長料金は相場に比べて良心的といえるか
・諸費にはどのような備品が含まれているのか(納得できるか)
・保育料などのほかに、臨時にかかる費用はないか
保育時間 ・保育時間が勤務時間(+通勤時間)に収まるか
・延長保育は朝はいつから、夜はいつまで大丈夫か
・土曜保育の条件と給食の有無
給食 ・献立は栄養バランスがしっかりしているか
・好き嫌いや偏食があっても無理強いや居残りをさせていないか
・離乳食対応・アレルギー対策が大丈夫か
保護者負担 ・毎日の手荷物(オムツや着替えなど)の種類
・手荷物の名前書きの有無
・ご家庭で購入しないといけないもの(手提げカバンやお昼寝用の布団など)
緊急時対応 ・定期的に避難訓練や不審者対応訓練が行われているか
・緊急時の避難先や連絡網がきちんと整備されているか
・ケガや事故が起きた場合の対処や医療機関との連携は大丈夫か

 

チェックシート印刷用

保育園ごとに紙での記録を残していきたい方向けに印刷用のチェックシートをご用意しました。A4用紙一枚に良かった点や悪かった点、メモ書きができるようにしてあるものになります。
保育園見学の際は、ぜひご活用ください!
印刷用チェックシート(PDF)はこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか。
保育園見学のチェックポイントを紹介しましたが、見るべきポイントは結構ありましたね。
立地や保育料などの点は調べればわかるものですし、目に見えるものとして判断しやすいですが、園長や保育士などの「人」は実際に会ってみないと何もわかりません。保育園の見学はその「人」をよく見ることができる唯一の機会かもしれません。
大切な我が子の命と成長を託すのですから、後悔だけはしたくありませんよね。保育園見学の際は、ぜひ保育園の「人」に注目して、今回ご紹介したチェックポイントを確認していきましょう。そうすれば、きっと後悔することのない保育園が見つかるはずです。

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